2-14学校給食から多国籍料理、無国籍料理、ジャンクフードへ
【2-14】
戦後、アメリカ政府主導による食糧支援を基に、学校給食が全国へ急速に普及していきました。
このアメリカ政府のあらゆる支援が基になり、我々日本人が息を吹き返す大きな起爆剤であり『生きる希望』となったと思っております。
とても、有り難いことで、アメリカ様々です。
しかし、戦後ある程度の時を経て、日本の政治や経済が安定傾向になった段階で、西洋一辺倒に傾く事なく、日本人の食性や伝統やしきたりなどと上手く折り合いをつけて発展していけば良かったと思っています。
中でも、給食のパンと牛乳を『ご飯と味噌汁へ変えることが出来ていたら』、現在の日本と日本人がもっと良い方へ変わっていたと確信しています。
しかし、結果はそのアメリカ政府主導による農耕民族的な食事や概念、伝統、文化、しきたり、立ち振る舞いや日本人的気質など、あらゆるものを潜在的に否定され続け、狩猟民族的な食事や概念などあらゆる西洋文化を積極的に受け入れてきました。
西洋人に戦争で負けた日本人は、日本民族の伝統的習慣が古臭くみすぼらしいものと考える様になり、西洋的なハイカラな食事や習慣、文化、概念などがとても素晴らしいものと無意識的に思い込む様に洗脳されてしまいました。
まさに、西洋一辺倒で進んでしまい、学校給食から始まり西洋的な食事がどんどん家庭に入り込んできました。
最近では、日本の伝統的な食事を殆どせずに、多国籍料理はもとより無国籍料理やコンビニ弁当、菓子パン、ジャンクフード、即席麺などのインスタント食品やレトルト食品が主流になってしまいました。
日本では『日常茶飯事』と、昔から言われ続けてきましたが、お米のご飯とお茶が当たり前であったのが、今では急須で注いだお茶ではなく、砂糖たっぷりの缶コーヒーやコーラなどのペットボトルのジュースやお茶に変わってしまいました。
残念ながらビールまでも、科学的な発泡酒や第三のビールなるものが出てきてしまいました。
これでは、高蛋白、高脂肪、高カロリー、高薬物になってしまいます。
ある程度の健康体であれば時々、嗜好食品として食べるにはそれ程問題は無いと思いますが、毎食、毎回、毎日となると話が違ってきます。
時々であれば、その本人の排泄能力や解毒力で何とかカバー出来ると思いますが、毎食、毎回となると、その本人の解毒作用が追いつかなくなり、毒素が体内に蓄積し続ける事になってしまいます。
解毒の基本臓器は肝臓と腎臓で、昔から東洋や食養では『肝腎要』と言われ、その人の生命力そのものを現しています。
その毒素や老廃物が体内に蓄積し続けると、その人の血液が酸性に傾き、血液を汚し続ける事になってしまい、心と身体における生命力の直接的な弱体化に繋がってしまいます。
要は、昔から『万病一元、血液の汚れから』と。
現代はこの血液の汚れと共に、低体温のダブルパンチです。
明確な病気にならないまでも、怠い、眠い、やる気が出ない、身体が重い、何もしたくない、頭痛、口内炎、肩や首の凝り、便秘と下痢を繰り返す、お腹が張る、など様々な不定愁訴や花粉症、アトピー、喘息などのアレルギーや常に鼻風邪を引きやすく微熱が出るなどの症状により、集中力や持久力を低下させ、毎日の生活や仕事に支障をきたしている方々も増え続けていると思います。
また、精神的なイライラやマイナス思考、他人を責める、躁鬱状態、キレやすいなどと友達関係や職場の人間関係で上手くいかずに悩んでいる方もどんどん増え続けてきていると思います。
また、ニートや引きこもりや不妊症などと、戦前までは無かった社会問題が沢山あります。
戦後は老人病、その後は成人病、またその後は小児成人病(子供の成人病)で、近年は生活習慣病と名前は変わりましたし、病気の低年齢化に歯止めが掛からず、高校生の4割が生活習慣病予備軍という有様です。
現代西洋医学や栄養学では原因不明と言っていて、病院が増え、医者が増え、医療費も天文学的に増え続けているのに、病人も増え続けていると言う『普通に考えたらおかしな現象』に何故かなってしまいました。
何度も言いますが、食原生ストレスが真の原因です。
戦後の現代栄養学が奨励するところの、狩猟民族型の肉、卵、牛乳などの動物性食品中心から成る多国籍料理や無国籍料理、インスタント食品やレトルト食品、コンビニ弁当やジャンクフードや砂糖を沢山入った飲み物など、数え上げたら切がありません。
これらの食品には、生物である我々生命体に必須の生命力の欠片もありません。
目に見えない生命力と栄養素は、根本的に違います。
その違いは、『芽が出る』、『活きている』、『次世代へ繋ぐ命を宿している』と言う事です。
現代栄養学的に栄養価が高いと言われている陸上動物の肉や卵(無精卵)は、腐りはしますが絶対に芽は出ません。
このままの状態で進んでしまうと日本人の心が荒廃し身体も弱体化し、近い将来、政治や経済などのあらゆる分野で機能低迷になってしまうでしょう。
社会秩序も今以上におかしくなってしまうでしょう。
もう一度、日本人気質や伝統や文化、しきたりや立ち振る舞いなど、先人が育んできた『日本人的行動様式』を考えてみる必要があると思います。
それには、各ご家庭から食原生ストレスを減らし、農耕民族である日本人が生んだご飯中心の伝統的な食事(粗食)に戻していきましょう。
今だったらまだ、間に合うと思います。
そして、戦後活躍されてきた70歳前後以上のお爺ちゃんやお婆ちゃんの様な、大きな耳と耳たぶ、切れ長の目をもう一度、取り戻しましょう。
- 1-1日本人から『福耳』が消える
- 1-2戦後、日本人の急速な劣化
- 1-3食原生ストレス
- 1-4今しか無い
- 1-5福耳とは
- 1-6陰性体質による少子化現象
- 1-7伝統的な粗食で『中庸力』を高めよう
- 1-8『頂きます運動』を広めていきましょう
- 1-9『健康の7大条件』
- 1-10大和民族の素晴らしさ
- 1-11フランシスコ・ザビエルの手紙
- 1-12ベルツの日記
- 1-13インフルエンザ予防接種で高熱に
- 1-14一冊の『本』との出会い
- 1-15『腸造血説』と『骨髄造血説』
- 1-16熱海断食道場
- 1-17伝統的な粗食が生んだ、丁稚奉公
- 1-18体質は常に変化する
- 1-19先天の気という臓器ビルディング
- 1-20先天の気が高くても、安心は出来ない
- 1-21後天の気(脾胃の気)の重要性
- 1-22何処まで行っても、自然の法則に順応する生命体
- 1-23『問題なし』と言われても
- 1-24各ご家庭の台所から、『自然回帰』を始めましょう!
- 1-25食事で変わった子供たち
- 1-26食を変えれば、人生(人となり)も変わる
- 2-1稲を口にする大いなる民
- 2-2食べ物が行動様式を決める
- 2-3温かくて良い血液は、主食のご飯と味噌汁から
- 2-4ご飯中心の粗食
- 2-5一物全体食
- 2-6身土不二と共存共栄
- 2-7人間の歯型
- 2-8小児成人病(子供の成人病)
- 2-9戦時中のアメリカ人から見た日本人
- 2-10アメリカの小麦戦略
- 2-11キッチンカー キャンペーン
- 2-12「米を食べるとバカになる」
- 2-13学校給食の功罪
- 2-14学校給食から多国籍料理、無国籍料理、ジャンクフードへ
- 2-15戦前生まれの方々
- 2-16その二世、三世になると
- 2-17日本人を直撃する動物性食品の害
- 2-18クスリ漬けの家畜達
- 2-19卵や牛乳(乳製品)はアレルギーを作る
- 2-20食品添加物や薬物がトドメを刺す
- 2-21人工的な薬剤は全て極陰性
- 3-1全ての生物は、『天地一体』の中で生かされている
- 3-2遠心性エネルギーと求心性エネルギー
- 3-3陰性と陽性
- 3-4陰性の食べ物と陽性の食べ物
- 3-5体質を四つに分類
- 3-6体質も自然界も、『中庸』が全ての基本
- 3-7中庸であるバランス力の素晴らしさ
- 3-8赤ちゃんは『遠赤外線』、死は『遠紫外線』
- 3-9肉食は、心も身体も攻撃的にする
- 3-10陰陽と身体
- 3-11陰陽と耳と目
- 3-12新生児の『開いた手』が物語る
- 4-1狩猟民族の瞬発力と直線的思考
- 4-2農耕民族の持久力と忍耐力
- 4-3『目に見える物』と『目に見えない物』
- 4-4狩猟民族から遊牧民族や牧畜民族へ
- 4-5遊牧民族の自然観
- 4-6遊牧民族の目に見える物への直線的でミクロ的思考と機械文明
- 4-7典型的穀菜食民族である日本人の自然観
- 4-8農耕民族の目に見えない物と循環的思考
- 4-9西洋人の『足し算的思考』と日本人の『引き算的思考』
- 4-10『栄養学』と『営養学』
- 4-11西洋医学の対症療法
- 4-12『原因不明』と『突然変異説』
- 4-13戦場医学と救急医療
- 5-1病気を『悪』と見るか『善』と見るか
- 5-2クスリは『毒』
- 5-3対症療法と自然療法
- 5-4病気で起きる症状は『排毒現象』
- 5-5排毒現象は自然治癒力の現れ『延命反応』、止めるのは勿体無い
- 5-6『ウン』がいい人は、『運』がいい
- 5-7『万病一元、血の汚れ』
- 5-8血液を汚し低体温化させる本命は、『食べ物』
- 5-9病気の症状は浄血反応、健康な身体に戻ろうとする『延命反応』
- 5-10酒やタバコは、『後押し』をするだけ
- 5-11好転反応とは その一
- 5-12好転反応 その二
- 5-13吸収は排泄を阻害する
- 5-14『同化作用』と『異化作用』
- 6-1伝統的な粗食で中庸力を高めよう
- 6-2毎日の食べ物でウンコが変わる
- 6-3考え方だけを変えようとしても、なかなか心の問題は解決出来ない
- 6-4土鍋や鉄鍋を料理に使いましょう
- 6-5虫やばい菌の殺し過ぎではないだろうか
- 6-6西洋人的感覚と日本人的感覚の違い
- 6-7お茶の水クリニックの診察風景