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日本人から「福耳」が消える日

1-11フランシスコ・ザビエルの手紙

お椀

【1-11】

皆さんも良くご存じの方、イエズス会宣教師で1549年に来日し約2年間、

日本で布教活動をされた歴史上の人物です。

その滞在期間中に、本国へ5通の手紙を送られていたようです。

1549年、キリスト教布教の為に来日したフランシスコ・ザビエルは、日本人について次のような報告をローマへ書き送りました。

大雑把に、この様な内容のようです。

以下

「まず第1に、私たちが交際によって知り得た限りにおいて、この国の人々は今まで発見された国民の中で、最も優れていて、日本人より優れている人々は、異教徒の間では見つけられないでしょう。日本人は一般的に親しみやすく善良で、悪意がない。彼らの名誉心は極めて強く、彼らにとって他の何よりも名誉を重んじます。殆どの日本人は貧しいが、武士も町人も貧乏を恥や不名誉と考えている者はない彼らには、キリスト教国民が決して持っていないと思われる1つの特質を持っている。

武士が如何に貧しくても、武士以外の人々が如何に裕福であっても、貧しい武士も富豪と同じように平民から尊敬されていますし、また武士が如何に貧しくても、またどんなに大きな富を与えられても、武士階級以外とは決して結婚しません。それにより自分の名誉が失われると思うからである。即ち富よりも名誉を尊重しているのである。日本人の交際には大変礼儀正しく、武具を大切にし、武芸を高めることを願っている。彼らは武士も低い階級の人たちも大小の刀を帯びている。彼らは侮辱や軽蔑に我慢して堪え忍ぶことは出来ない。すべての武士はまた、その地域の領主に臣従する事を大切にし、もし、臣従しなければ罰を受けるからと言うよりも、臣従しなければ自分の名誉を失う事になると考えている為だと思います。」

賭事は一切しない。博徒は他人の使用物を欲しがるので、その挙句に盗人になると考え、とても不名誉な事だと思っているからです。彼らは稀であるが、太陽に向かって誓う。大部分の人々は読み書き出来ますので、キリスト教のことを速やかに学ぶ事が出来るので好都合である。日本人は1人の妻しか持たない。盗みの悪習を大変憎んでいて、そのため盗み人は極めて少ない。

盗み人は誰でも死刑になり、彼らは非常にこの罪を憎んでいる。日本人はとても善良で、社交性もよく、知識欲が極めて旺盛な国民である」

「神は私たちをこの国に導き給うた事により、私たちに多くの御恵みを与えて下さいました。この国の土地は肥よくではないので、身体のために豊な物を食べようとしても出来ません。日本人は自分たちが飼う家畜を屠殺したり、食べたりする事もしない。彼らは時々魚を食べ、少量であるが米や麦を食べるのである。そして、彼らの食べる野菜は豊富で、僅かではあるが、数種類の果物もある。しかも、この国の民は不思ほど健康であり、老人たちが沢山います。たとえ満足でなくとも、自然のままの生活で、僅かな食べ物で生きてゆけると言う事が、日本人の生活を見てよく分かります。」

以上

いかがだったでしょうか。

まず、この時代が戦国時代という『荒れた世』であったということが大事です。

当時の日本人をイメージすると、お金、富よりも名誉が大事で貧乏を恥とせず、

立ち振る舞いや庶民まで広がる高度な教育、そして、卑怯を嫌います。

また、家畜という概念がないこと。

そして、西洋人から見て驚くほどの小食で、フルーツもあまり食べないが、結果的に極めて健康でまた長生きものが多い。

また、西洋人の食生活が一番優れているというような錯覚を、当時の彼らが持っているという事が簡単に推測出来てしまいます。

ご先祖様から受け継ぐ伝統的な庶民の粗食、これが健全な精神と肉体を生み出す大元になっていた事が端的に伺えます。

この時代も、日本人が他国よりかなり優れていたという印象を、このザビエルさんの手紙を通して端的に感じ取る事か出来ます。

そして、当時のヨーロッパでは肉などを沢山食べていて、また、不健康で長生きする人が少なかった、とも推測する事が出来ると思います。

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